天才少女の復讐法。
【詩織side】
―翌日―
わたしは、重い足取りで学校に向かう。
「はぁ……。」
行きたくないなぁ…。
また、上靴なかったらどうしよう。
また、悪口を言われたらどうしよう。
…今日は、なにをされるんだろう。
そんな不安が頭をよぎる。
__だけどね、少し前のわたしとは
ちょっと違うんだ。
未来も見えなくて、生きる希望だってなくて
別に死んだっていいと思ってたけど…
今は違う。
…わたしはひとりじゃないって思えたから。
雫ちゃんという存在に出会ったから。