天才少女の復讐法。
そんな時、
不意にある人の言葉が頭によぎった。
『…あたしが助けてあげる。』
……もしかして、雫ちゃんが?
「……っ」
こんなわたしのために、
本当に助けてくれたんだ……。
そう思うと
嬉しくて、涙が出そうになる。
本当はね、わたし…
いじめはどうせ止まらないって思ってた。
何を言っても無駄だって、諦めてた。
それでもね、昨日雫ちゃんが
飛び降りようとしたわたしを
止めてくれただけで……
なんかそれだけで本当に嬉しくて、
十分だった……けど
自分自身が諦めなかったら…
勇気を振り絞って助けを求めたら…
いじめだって止められるんだね。
…やっぱり、雫ちゃんってすごいな……。