天才少女の復讐法。


珍しい組み合わせだなぁ……。
2人とも頭良いって有名だし、
仲良いのかなあ?


なんて思っていると……


「それは、瀬織がやることじゃねぇだろ。
刑事の仕事だ。」


という声が、中から聞こえてきた。


……刑事?


話している内容が理解できなくて
わたしは思わず立ち尽くしてしまう。


「お前は間違ってる。
そんなん、正義なんかじゃねぇよ。
瀬織がやってんのは……ただの犯罪だ。」


は、犯罪…?


雫ちゃんが……犯罪者?


っ…そんなわけない。
絶対誤解に決まってる。


だって雫ちゃんは、
こんなに弱いわたしを助けてくれた。


あんなに優しい人が
犯罪者なわけないっ……!


わたしは思わず、拳を握りしめる。

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