天才少女の復讐法。
「……ん…。」
不意に、眠っていた母さんの身体が
ぴくりと動いた。
「…母さん?…目、覚ました?」
「……煌弥…来てくれてたの?」
そう言って、母さんは優しく微笑んだ。
「………っ」
「煌弥…?どうかした?
なんか顔色悪いわね……。
…ごめんね、お母さんのせいで…
疲れてるでしょ?」
「そんなん、じゃない…。……あのさ」
そう言って、
俺は封筒を見せようとしたが……
「ん?どうしたの?」
そう言って、優しく笑う母を見て
俺は無意識に、封筒を後ろに隠していた。