天才少女の復讐法。
「汚い手で私に触るな!!」
__ガッシャンっ!
振りほどかれた腕がテーブルに当たり、
その衝撃で乗っかっていた物が散乱した。
そして、俺の腕にも痛みが走る。
「勘違いするなと言ったはずだ。
お前も使い物にならないクズだ!
私は、お前を息子と思ったことなど一度もない!」
「ふっ…俺だってあんたを父親と
思ったことなんかねえんだよ!」
「そうか、なら二度と私の視界に入るな。
お前も香澄も、荷物でしかないんだよ。」
そう言い残して、奴は去っていった。
「……やっぱ分かんねーわ、母さん。」
なんであんな奴が、大切な人なんだよ……。
っ…全然納得いかねーよっ……。
悔しくて…悔しすぎて
俺は、その場から動けなかった……。