天才少女の復讐法。


「はぁっはぁ……」


家を飛び出し、俺は無我夢中で走った。


急変ってなんだよっ…
死ぬかもしれないってことかよっ…。


そう考えるだけで視界がぼやける。


病院に着き、俺は母さんのところに向かった。


眠っている母は、
いつもより顔が青白かった。


「柴咲さん、少しお話よろしいですか?」


深刻な顔をした医師が
俺に向かってそう言った。

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