天才少女の復讐法。


「……電話してきたのは、お前か?」


先に口を開いたのは、社長の方だった。


「はい。初めまして?」


そういって、ふっと微笑む。


「警察には頼ってないようですね?」


もしもこの社長が警察と一緒に来たら
厄介だな、と思っていたけど
完全に無防備な状態だ。


「はははっ、当たり前だ。
お前ごときに警察なんて必要ないだろう?」


そう言って、見下した目であたしを見る。

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