天才少女の復讐法。


「で、お前は何者だ?
私に聞きたいこととはなんだ?」


「あたしは…
あなたの部下だった瀬織 忠信の娘です。」


「瀬織の……娘?」


「7年前のあの日
どうして隠蔽なんかしたんですか?
父は同僚から脅されていた。
それをあなたは知っていたんですよね?」


「………」


「あなたが、会社内で揉め事はなかったと
警察に言ったせいで
父の殺しの動機は『家庭内のトラブル』で
処理されました。

そのせいで、世間からは
何もしていない母親までも悪者扱い。
あなたのついた"嘘"のせいで。」

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