天才少女の復讐法。
「っ私だ!どうした山本!
会社になにがあった!?」
『社長!社内がっ……
社内が大変なことになってるんですっ!』
と、あたしの位置からでも聞こえてくる
秘書らしき人の慌てた声。
「何があった!?早く説明しろ!!」
『会社の全電源が落ちて、
みんなパニックですよ!
予備電源で確認したらファイルデータも、個人情報も
いつの間にか全部削除されているんです!』
「なにをしているんだっ!復元しろ!!」
『動かないんですよっ!
社長、なんとかしてください!』
「………っ」
『またウイルスですかね…?
もしかしたら情報漏れしている可能性もありますよ!』
「じょ、情報漏れ……?」
『そうなったら、取引白紙どころでは
済まないですよっ!
個人情報まで漏れてしまったら
警察が関わってくるんじゃ…』