天才少女の復讐法。
「取引白紙だと!?
そうなったら、会社が赤字じゃないか!
なんとかしろ……!」
『…っ何とかって…!
無茶言わないでくださいっ…!
っ……まずいですよ。
会長から今着信が来たそうです。
社長に変われと。
とにかく早く戻ってきて下さい!』
そう聞こえたかと思えば、
電話の切れた音が鳴り響く。
「……っはは…はははっ!…終わったな」
そう言って、
社長は携帯電話を地面に落とした。
そしてあたしを睨みつける。
「…どうしてくれるんだ。
自分が何をやったのか分かってるのか?」
「ふっ…あたしは最初から
忠告していました。
……にも関わらず、あたしを煽り
そして挑発したのは……あなたなのでは?」