天才少女の復讐法。


「取引白紙だと!?
そうなったら、会社が赤字じゃないか!
なんとかしろ……!」


『…っ何とかって…!
無茶言わないでくださいっ…!

っ……まずいですよ。
会長から今着信が来たそうです。
社長に変われと。
とにかく早く戻ってきて下さい!』


そう聞こえたかと思えば、
電話の切れた音が鳴り響く。


「……っはは…はははっ!…終わったな」


そう言って、
社長は携帯電話を地面に落とした。


そしてあたしを睨みつける。


「…どうしてくれるんだ。
自分が何をやったのか分かってるのか?」


「ふっ…あたしは最初から
忠告していました。
……にも関わらず、あたしを煽り
そして挑発したのは……あなたなのでは?」


< 360 / 619 >

この作品をシェア

pagetop