天才少女の復讐法。
……俺さ、思うんだ。
こいつは多分…自分を悪人だと
決め付けてるんじゃねぇかなって。
本当は優しい部分、いっぱいあんのに。
そんなことさえ、
気付いてないんじゃねぇかな…。
ほら、今だってさ…
俺が雨で濡れないように
傘をさしてくれてるけど……
当の本人は雨に当たって濡れてるんだ。
俺のことなんて、ほっとけばいいのに。
それだけじゃねぇー。
いつもは自殺で処理されるこの事件も
今回は事故として処理された。
それも、彼女なりの
優しさなんじゃねぇかなって思うんだ。