天才少女の復讐法。
第9章

壊れた未来と、叶えたい残酷な夢。



……小学校低学年の頃、クラスメイトに
こんなことを聞かれたことがあった。


『雫ちゃんって、
大きくなったら何になるの?』


『……うーん。』


その時のあたしは、
何も答えられなかった。


憧れる職業なら、人並みにあった。


教師とか、医者とか、美容師とか。


……でも、自分がなりたいとは
思ったことがなかった。


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