天才少女の復讐法。
「あたしが黒なら…あの子は白。
素直で、真っ直ぐに…前を向いて生きてる。
そんな子が、あたしと一緒にいても
なんの得もない。
…あたしといたら
あの子まで黒に染まってしまう。
だからあたしは、友達なんていらないし
……作る資格もない。」
「……」
「尾行する人もいなくなったんだから
ついてこないで。」
そう言って、あたしは蒼波さんとは
反対方向の道に進んだ。
はぁ……どうも落ち着かない。
黒瀬と話し終わってから
気持ちが全然落ち着かないんだ。
それもそうだ。なぜならあいつに、
7年前のことがバレてしまったのだから…。