天才少女の復讐法。


「…なんでいるの?
煌弥くんって暇なの?」


「おい、暇人扱いすんな。」


「……お墓参りまで、
気使わなくて良かったのに。」


と、冷たいあたしに対して


「気なんて使ってねーよ?
…俺が来たかっただけだから。」


なんて、素直に言う煌弥くんに
思わず戸惑ってしまう。


…それもそうだ。


だってあたしは、今までずっと1人で
お墓参りに行っていたから。


…お墓参りだけじゃない。
ずっとあたしは1人だった。


だから、隣に誰かがいるなんて…
新鮮…どころじゃない。


むしろ違和感でしかない。


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