天才少女の復讐法。
「……あたしは犯罪者。でも、煌弥くんは違う。
前に校門で、『あの子は白であたしは黒』
っていう話をしたの覚えてる?」
「…あの子って、
校門で雫に挨拶してた女のこと?」
「うん。煌弥くんも、その子と同じで
前を向いて生きてる。
……煌弥くんは、こっち側の人間じゃない。
だから、あたしみたいな犯罪者と
一緒にいるべきじゃない。」
「……雫が言いたいことは分かったよ。
…確かに俺、父親のこともあって
少しだけ責任感じてた。
でも、そんな理由で
雫の近くにいるわけじゃねーよ。」
「…え?」
「だから、悪いけど
離れるか離れないかは、自分で決める。
雫はさ『友達なんて、作る資格もない』って
自分を責めすぎなんじゃねーの?」
「……」