天才少女の復讐法。


「……なんで?
こんな話、嘘かもしれないじゃん。」


「……嘘、だったら良いのにな…。」


「…え?」


「だって、もし本当だったら…
雫ちゃん、すごく辛かったと思うからっ…。」


「………」


「っ話してくれてありがとう…雫ちゃん。」


「…お礼を言うのは、あたしの方だよ。」


「……へ?」


「……あたしなんかの為に
泣いてくれてありがとう。」


そう言うと、蒼波さんは首を横に振った。


< 475 / 619 >

この作品をシェア

pagetop