天才少女の復讐法。
第11章
怒り狂った2人の天才。
__あれから、1週間が経過した。
あの日以来、黒瀬と話していない。
…いや、厳密に言えば
『あたしが避けている』と言った方が
正しいのかもしれないけど…。
「雫ちゃーん…!」
昼休みになれば、蒼波さんが屋上に来る。
涙を見られた日以来、
蒼波さんは何かと心配をしてくれている。
「一緒にお昼ご飯食べない…?」
そう言った彼女に
「……もう食べ終わったから。」
と言えば、彼女は肩を落とした。