天才少女の復讐法。
『……久しぶりだな…雫。』
聞こえてきた声は……
紛れもなく、奴の声だった……。
「……ふっ…ずっと聞きたかったよ。
……あんたの声。」
『ははっ…それは、お父さんも同じだよ。』
……お父さん?
笑いながら、平気でそんなことを言う奴に
あたしは無性に苛立ちを覚える。
『……随分好き勝手に、
殺ってくれているようだね。
連続自殺事件の黒幕は……お前なんだろう?』
「殺った…って。あんたと一緒にしないでよ。
連続自殺は本当だよ?
みんなは、自分が犯した罪を償うために
自らの意志で死んでるんだから。」