天才少女の復讐法。
『ははっ…そうかそうか。
あ、そうそう。ごめんなぁ?雫』
「……は?」
『お母さんと零を殺しちゃって。
びっくりしただろう?
雫は懐いてたもんなぁ…?あの2人に。』
「っ……」
『でも、父さんもびっくりしたんだぞ?
まさか、あんなに血が出るとは
思ってなかったからさー…。』
その言葉を聞いて、あたしは
爪が手の平に食い込むほど
拳を強く握りしめていた…。
顔は見えないけど
奴の声色で、あたしには分かった。
この7年、奴は反省や後悔なんて
これっぽっちもしていないということに……。
ならば、あたしも遠慮なく言わせてもらおう。
そんなことを思いながら、不敵に笑う。