天才少女の復讐法。
「っ雫ちゃん…!っ大丈夫!?」
あたしと視線を合わせるように
蒼波さんもしゃがみこんだ。
「っすごい熱…!
わたし、保健室の先生呼んでくるっ…!」
そう言って、蒼波さんは屋上を後にした。
「っ……体調なんて、
崩してる暇ないのにっ…。」
だけど、今のあたしは
奴のことを考える余裕なんてなかった。
目眩と頭痛に耐えるのにも限界が来て
意識が朦朧とし始めた……そのとき。
__ガチャッ!
屋上のドアが開いた気がした__