天才少女の復讐法。
__ガチャッ…!
屋上のドアを開けると
壁によし掛かって、座り込んでいる
瀬織の姿が目に入った。
「っ瀬織大丈夫か…?」
俺は瀬織の近くまで行き
うつむいている瀬織の顔を覗きこんだ。
「っ……なんで、あんたがここに…。」
「立てるか?」
そう言って、瀬織の腕を掴もうとしたけど
「っ大丈夫だから…。」
と、フラつきながらも立ち上がる瀬織。
「っ…全然大丈夫じゃねぇだろっ…!」
視界が定まっていない瀬織を見て
そんなことを呟いた。