天才少女の復讐法。
「へへっ…お役に立てて良かった…!」
「本当にありがとう。あ、これ……」
そう言って、雫ちゃんは
わたしに紙袋を手渡した。
中を見ると、子犬の餌や遊び道具が
たくさん入っていて
雫ちゃんがどれだけ子犬に愛情を注いでいたか
わたしにもすごく伝わってくる。
でも…その反面、思ってしまったんだ。
こんなに愛情を注いでたのに
急に飼えなくなってしまった理由……
それって……__
………でも、そんなこと
今は、考えたくなかったから……
「ありがとう!!」
そんな言葉で、自分の気持ちをかき消した。