天才少女の復讐法。
最終章
守ったものと、失うもの。
最終章
<守ったものと、失うもの。>
【雫side】
―接触日 当日―
ついに、この日が来た……。
約束の時間まで……残り1時間__
あたしは、玄関に向かった。
……奴の心を読み取れて入れば……
この家とも、今日でお別れ…か。
そんなことを思いながら、
あたしは家を出た。
……1人暮らしにしては、
ちょっと広い家だったな__
不意に、そんなことを思った。
でも……3人、だったら
きっとこの広さが
調度良かったのかもしれない。