天才少女の復讐法。


『あたしが決めた復讐を
何があっても、止めないでほしいの』


一緒にお墓参りに行った時
確かに約束した……その言葉。


「……っ…そっか…」


きっと雫は……
あの時から覚悟を決めてたんだ。


いや、もしかしたら…何年も前から
雫は覚悟をしていたのかもしれない。


全部終わったら、
命をかけて、罪を償う…って。


「……っ行かせたくねぇよ…」


……っでも、あいつと約束したから__。


……少しでも


0.1%でも、助けられる可能性があるならば……


そう思った直後
俺は……あの男の元へ走りだした。

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