天才少女の復讐法。
【優雨side】
瀬織と電話で話した日以来…
俺は何をしても落ち着かなくて…
授業が終わっても
理由なく教室に残る毎日だった。
瀬織が学校を辞めて…
1個空いた机。
あいつの連絡先も、どこに居るのかも…
……俺は何も知らない。
「…どうしたらいいか、分かんねぇよッ…」
そんなことを呟いた直後…
__キーンコーン……
不意に学校の鐘が鳴る。
__ガタッ…
俺はカバンを持って、教室を後にした。