天才少女の復讐法。
天才少女の誤算。
最終章
<天才少女の誤算。>
時刻は、ちょうど18:00……__
あたしが『あの場所』に着いた頃には……
「……久しぶりだな、雫。」
……7年ぶりに会う、奴の姿があって…
「……っ」
……姿を見るだけで、
声を聞くだけで……虫唾が走る。
「……ふっ…。やっぱり
最後まであんたを信じて良かったよ…」
見た目は変わっても、
中身はこれっぽっちも変わっていない。
ずっと考えてた。
奴が言った『あの場所』とは、
どこだろう…って。
あたしたちが暮らしていた…あの家?
それとも、奴が働いていた会社…?
いや、きっと…どちらも間違ってる。