天才少女の復讐法。


……そんなことを思いながら…


不意にあたしは地面に倒れこんだ。


「はぁ……はぁっ……」


手の平を見ると、真っ赤に染まっていて


あぁ……7年前の光景に、よく似ているって
不覚にも、そんなことを思ってしまった。


そっか……


お母さんも、お姉ちゃんも
こんなに痛かったんだね……


視界で……
奴が山のギリギリに向かっていくのが見えた。


そして、その直後に聞こえた……


__バッッシャン!!!!


誰かが川に落ちる音。


< 591 / 619 >

この作品をシェア

pagetop