天才少女の復讐法。
「っ…あのとき『1人じゃない』…って
言ってくれて………ありがと…
『何があっても……あたしの手を
引っ張ってやる』って言ってくれて……
…っありがとう……。」
「…っ…瀬織…」
「……ずっと、…言えな、かったけど
……あたし……本当は…嬉しかったんだ…
っ……それだけ、……伝えたかった、から
今日、会えて良かったっ……」
「…っ」
「っ……こんな…こと
言える資格…なんて、全然ないけど……
……あたし、幸せだよ。
……こんな場所…にまで…
あんたが……来て、くれたから……
……ありがとう。…もう、後悔なんてない」
あたしがそう言ったら
黒瀬は、あたしの手をギュッと握りしめた。