天才少女の復讐法。


「……ありがとう」


1人じゃないって教えてくれて…

いつも傍にいてくれて…

あたしのために、
涙を流してくれて………


本当にありがとう……__


大好きな家族の腕の中で


大切な人たちのことを想いながら…


あたしは、ボソっと呟いた。


「あの3人が……
幸せになれますように__」




そう言ったあとの、彼女の微笑みは…

決して偽物なんかじゃなくて……

柔らかくて、優しくて

とても穏やかな微笑みだった……__



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