天才少女の復讐法。


…黒幕がいるってことは分かってるのに…
その先に進めないなんて、
本当に情けねぇよ。


そいつさえ見つければ
この事件を止められるのに…。


悔しくて、俺は思わず拳を握りしめる。


「…そんなことないよ!」


「…え?」


「だって、黒瀬くんは頑張ってるじゃん!
あたし、その正義感すごいと思う。」


「…瀬織。」


「だから、早く犯人見つかるといいね?」


そう言って、瀬織は優しく微笑んだ。

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