【完】あんたなんか知らないっ!!
「ち、違うよ!!
俺の妹の梓(アズサ)で、お前の姉ちゃんの同級生!!」
え、羽瑠と同級生なの!?
那瑠もビックリしたらしく、梓さんに頭を下げ続けている。
「暁こんな可愛い教え子いるなんて羨ましい。
二人とも、こんなんだけどよろしくね。」
「こんなんってなんだよ。」
「こんなんはこんなんでしょ。
那瑠ちゃん、羽瑠にたまには連絡しろって伝えておいてもらっていい??」
「あ、はい!!」
とりあえず、那瑠は彼女じゃなくて安心してるみたい。
意外と顔に出やすいよね...
「じゃあまた学校でな。
あ、これ出しといてやるよ。」
そういって伝票を持っていくと梓さんとレジに向かった。
「先生、中々に紳士だったね...」
「んね!!
やっぱ好きだな...」
なんて顔を赤くしてる那瑠をみて、『恋って楽しいのかな』なんて考えてしまった。