【完】あんたなんか知らないっ!!
「弥咲、時間つくってあげるからちゃんと話し合いな。」
「碧海...」
「そのあと、みんなで楽しもう??」
せっかく来たのに、楽しくない思い出だけなんて嫌だよね。
「ありがと!!」
私たちは更衣室を出て、待ち合わせの場所に向かった。
「大和、翠くん、おまたせしま
「お前も相変わらずだな。
付き合ってた頃と全然変わんねー。」
「ふふ、大和もだよ。」
私たちの目に入ったのは、大和と楽しそうに話してる"元カノ"だった。
私たち女子から見たら、その視線は獲物を捕まえるハンター。
弥咲の方を向くと、手を握りしめて俯いている。
「私大和と別れてから彼氏できなくてさ...
大和、彼女できた??」
上目遣いで大和を見つめてる元カノ。
私たちにとってはただ不愉快な光景。
だいたいいつまで喋ってんだよ。
そんな苛立ちを隠しながら雰囲気だけでも冷静になる。
「俺、彼女いるよ??」
大和はそう言うと、弥咲の腕をとって元カノの前に連れていった。