【完】あんたなんか知らないっ!!
「これ、俺の彼女。」
"彼女"と聞いた二人は顔を真っ赤にさせてる。
"元カノ"は悔しさで。
"彼女"は恥ずかしさで。
「お前さ、そーいうところほんっとに変わんねーよな。
俺がお前と別れた理由理解してないのな。
そこまで学習力無い奴だとは思わなかった。」
「わ、たしは、大和とやり直したいなって思っただけなのに...」
「なら尚更だっつーの。
じゃあ俺らは行くから。」
大和は弥咲の腕を引っ張りどこかにいってしまった。
「綺乃(アヤノ)、
「うっさい、言わなくてもわかってる。」
翠は何を言おうとしたのか。
もちろん私がわかるわけでもなく、一人だけ疎外感を感じてしまった。
「...翠も幸せなんだね。」
「...あぁ。」
「あんなに大和と仲悪かったのにね。
情でも湧いた??」
情って...??
「そんなんじゃねーよ。
いい加減素直になれって。」
「うっさい!!
...私はもう行くから。」
綺乃さんはそう言うと、スタスタとどこかにいってしまった。