【完】あんたなんか知らないっ!!
「弥咲ちゃん、碧海いる!?」
「那瑠ちゃん...??」
玄関を開けると、那瑠ちゃんが息を切らしていた。
「碧海のお兄ちゃんが帰ってきたの...」
「お兄ちゃん...!?」
碧海にお兄ちゃんがいるなんて初めて知った...
「ちょっと呼んでくる。
上がって待ってて。」
那瑠ちゃんにそう言うと、私は風呂場に向かった。
「碧海!!」
「なーにー??」
「那瑠ちゃん来てる。
今すぐ上がって。」
「...那瑠が??」
碧海は怪訝そうな顔をすると、お風呂からでた。
「将護、おいで。」
「はーい。」
不機嫌そうにするけど、ちゃんということ聞いてくれる将護。
「那瑠ちゃんリビングにいるから。」
「わかった。」
碧海は服を手早く着ると、リビングに向かった。