【完】あんたなんか知らないっ!!
那瑠ちゃんと碧海が初めてあったのは幼稚園に入園して初めての夏休みだった。
那瑠ちゃんはその時この町に引っ越してきて、入園手続きをしにきたんだって。
「では、また来週。
那瑠ちゃん、これからよろしくね。」
「えんちょうせんせー、さようなら。」
幼稚園の中からでると、フェンス越しに外を見つめてる女の子を見かけて、不思議に思った。
「遊ばないの??」
「...わたし??」
話しかけられた女の子はすごくおどおどしてたんだって。
それが碧海。
そのあとお母さんに呼ばれてしまって自己紹介は出来ずに帰ってしまったけど、那瑠ちゃんはまた会ったら遊ぼうと決めてたらしい。
「いまの性格とはほんと違った。
いつも何かに怯えてた...」
「怯えてた...??」
「うん。
原因がわかったのは小学生になってからかな。」