【完】あんたなんか知らないっ!!







「だいたいどーした、いままで止めになんか入らなかったくせに...

今更いいこぶっても遅いんだよ!!」



「わかってる!!

でも、どこかで変えないとこのまま続くんだよ...」



「...っ

もういいよ、俺出てくわ。」





まぁ住んでた訳じゃねーけど、と付け加えると、お兄ちゃんは上着をもって家から出ようとした。





「秀。」



「!!...」



「...悪かった。
母さんのことも、家のことも。」





そう言うお父さんの言葉は淡々としていて、でも胸に重みの残る言葉だった。





「...今更!!
お前となんか...」



「わかってる。
でも、伝えておきたいことがあるんだ。」




そういってお父さんが言ったことは、私たちには衝撃が大きすぎたんだ。






「あいつは...菜摘は、




秀の母さんではないからな...」




< 143 / 243 >

この作品をシェア

pagetop