【完】あんたなんか知らないっ!!
それからの夏休み、私はまた那瑠の家で過ごした。
「中学生に戻ったみたいで楽しいね。」
そういって受け入れてくれる那瑠の家に私はいつまでも甘えている。
「気分が乗ったときだけ来てくれればいいから、ね??」
そういってくれる由香さん、永斗さんにも。
「俺は、いつでも待ってるから。」
何も知らないのに、そういってくれる翠、弥咲、大和にも。
私は誰かがいないと生きていけないんだ。
甘えられる場所がないとなにもできない。
まるで、オルゴールの人形みたいに
支えるものと必要としてくれる人がいないと生きていけない。