【完】あんたなんか知らないっ!!
「山本くん、そろそろ手放して??」
痛いよ、手首はやめよーぜ...
「あ、ごめん。
じゃあこっちで。」
せっかく放してもらったのに今度は繋がれる手。
大きくて、ゴツゴツしてて。翠とは違うんだなって勝手に比較してた。
「碧海ちゃん、彼氏いたことある??」
「いや、ないけど...」
そんな答えに驚いたのか、目をパチパチさせる山本くん。
なに、そんなに意外か...??
「じゃあさ、こーいうのも初めてだよね??」
そう言って笑うと、私の視界に山本くんが入ってきた。