【完】あんたなんか知らないっ!!
「ふーん、で??」
「で??じゃなくて...」
あれから数週間。
碧海との仲は益々深くなり(あくまで個人的に)、校内はというと、学校祭ムードに差し掛かっていた。
「今年の学校祭は、コスプレ喫茶です!!」
「コスプレ喫茶ってメイドカフェとなにが違うんだ...」
なんて密かに疑問を呟いたが、タイミングが悪かった。
「メイドカフェなんてそんな温い(ぬるい)ものは出させないよ...
あくまで喫茶店!!メニューもスタッフも一流にするの!!」
なんて意気込んでいる委員長。
「でもどうやって一流にするんだよ。」
「もちろん、園田くんと千崎さんにお願いするつもりよ。」
委員長の爆弾発言に俺たち含めたクラス全員が驚きの声をあげる。
担任が教室にいなかったのが不幸中の幸いだ。
「あそこって園田くんの家よね。
千崎さんが園田くんのお手伝いしてるのみちゃったの。」
"お手伝い"と言う言葉が妙に強調されている気もするが、碧海がほっとした表情を見せていたのでそこには触れない。