【完】あんたなんか知らないっ!!
第6章
貴方を信じて
「もうちょい姿勢いい方がいいかなー」
「せ、千崎、今はやめってええ!!」
「女子みたいな悲鳴あげないでよ、姿勢悪い男子ってモテないよ??」
学校祭準備が始まってから早2週間。
うちのクラスの提案書は無事通り(委員長が無理矢理通したとの噂もあるけど)、着々と準備が進んでいった。
カフェでバイトを始めてあと1ヶ月で半年を迎えようとしているけど、キッチン作業は全くできない私。
当然のごとくホール指導に回され、現在は学年でも上位に入る美形のクラスメートの指導に当たっている。
「重いものとか持つときってどうやって持つべきかな...」
「基本は二の腕と胸の辺りでバランスを取る感じだけど...
なんかカート作ってくれるらしいから大丈夫だと思うよ。」
そう、なんと美術班がカートを作ると言い出したのだ。
予算はどっかの誰かさんの計算で余っているとのことで、美術班の数人がカート作りにはいっている。