【完】あんたなんか知らないっ!!
「お願いします...」
私が向かった頃にはすでに話が始まっていたらしく、翠が頭を下げていた。
「でも私たちが手伝ったら学園祭の意味がないんじゃないの??」
「わかってる。
運搬は自分達でやるから...」
「由香さん、私からもお願いします!!」
私も慌てて頭を下げる。
そんな私たちをみて何事かと騒ぐ客をみて、由香さんはため息をついた。
「...はい、店の鍵。
永斗くん、車出してあげて。」
「由香さん...ありがとうございます!!」
「わかったから。
ほら、早く店に戻りなさい。」
私たちはキッチンに戻り説明すると、委員長が安心した顔を見せた。
翠は男子数人と店に向かい、私たちは少ない人数で店を回すことになった。