【完】あんたなんか知らないっ!!
「学園祭優勝出来なかったのは悔しかったねー」
「まぁいいじゃん、特別賞だぜ??」
「食券5日分...!!」
学園祭は無事終了し、私たちのクラスには特別賞が授与された。
委員長は悔しそうだったけど、クラスのみんな(特に男子)は大喜び。
うちの学校の食堂美味しいからね...
「じゃあみんな片付け頑張ろう!!
園田くん、ちょっといいかな??」
委員長はそう言うと、翠が返事をする前に教室をでた。
翠は不思議そうな顔をして、寄りかかっていた机から立ち上がった。
...告白、だったりしないかな。
そんなことが頭によぎると、途端に呼吸が苦しくなる。
委員長は女子の私からみても美人で愛想がよくて、しかも頭もよくて。
私なんかじゃ到底及ばない子だ。
いかないで。
そんなことは口に出せない。
見送る、それが私のするべきこと。
だって彼女でもないのに告白を邪魔するなんて最低じゃん。