【完】あんたなんか知らないっ!!
『お前ばっかコーチにみてもらってずりぃ!!』
『理都に教えてもらってるからってちょーし乗んなよ!!』
同級生や1個上からの攻撃は凄まじく、サッカーをやめたいと思ったこともあった。
『そんなことで辞めんのかよ。』
クラブを休んで1週間。
理都は俺の家に来たかと思うと、真っ先にそういい放った。
突き放すような、冷たい目で。
『やりたくねーなら止めねーよ、むしろ辞めちゃえよ。』
『やりたいよ...っ、理都とサッカーやるって決めてるもん...っ』
『じゃあさっさと来いよ。
早くしないと出来ないところまで行っちゃうからな』
それから、俺はクラブに復活した。
相変わらず扱いはひどかったけど、それでも俺は理都と一緒にサッカーをすることだけを目指して頑張った。