【完】あんたなんか知らないっ!!







『お前ばっかコーチにみてもらってずりぃ!!』


『理都に教えてもらってるからってちょーし乗んなよ!!』



同級生や1個上からの攻撃は凄まじく、サッカーをやめたいと思ったこともあった。



『そんなことで辞めんのかよ。』



クラブを休んで1週間。

理都は俺の家に来たかと思うと、真っ先にそういい放った。


突き放すような、冷たい目で。



『やりたくねーなら止めねーよ、むしろ辞めちゃえよ。』


『やりたいよ...っ、理都とサッカーやるって決めてるもん...っ』


『じゃあさっさと来いよ。
早くしないと出来ないところまで行っちゃうからな』



それから、俺はクラブに復活した。
相変わらず扱いはひどかったけど、それでも俺は理都と一緒にサッカーをすることだけを目指して頑張った。



< 214 / 243 >

この作品をシェア

pagetop