【完】あんたなんか知らないっ!!
次の日、振替だから一日中寝てよう。
なんて出来るはずもなく、昼過ぎの電話で私は叩き起こされた。
「もしもし...」
『もしもし、あみちゃんですか!
こんにちわ、しょうごです!』
「将護くん...?」
携帯を見ると、電話先は弥咲からだった。
『もしもしー?
ごめんね、私急用出来ちゃって将護の面倒見てくれる人探しててさー!』
「別にいいけど...」
『ほんと!?
じゃあ準備したら碧海の家連れていくからお願いしていい?』
「りょうかーい。」
電話を切り、急いで着替えと掃除をする。
一通り終わった頃に、インターホンが鳴った。
「はーい。」
「あみちゃーん!」
「将護くん、いらっしゃい!」
「碧海、ごめんね。
これ一応の着替えとタオルケット。」
「急いでるなら行ったら?
なんかあったら連絡するから。」
「ありがと!
将護、いい子にするんだよ?」
「うん!
おねえちゃんもがんばってね!」
「うん、じゃあお願い!」
弥咲はそういうと、慌てたように出ていった。