【完】あんたなんか知らないっ!!
「碧海ばいばーい!!」
「ばいばーい!!」
誕生日ってこんなにいいものなんだなって改めて感じた1日だった。
「バイト頑張ろう!」
そう思いドアを開けたときだった。
「「お誕生日おめでとう!!!!」」
「...へ。」
あれ、お店は...?
「今日はお前の誕生日会だよ。
店なんてやってられるか。」
「なんてってのもおかしいでしょ。
でも今日は碧海ちゃんの誕生日会が優先だから。」
由香さんのツッコミで笑いが起きる。
「みんなありがと...」
「ちょっと俺もいるんだけど!!!!」
「チッ、出てくるなよ...」
「おいそこのガキ。
一体誰のおかげでこんなにスムーズにやれてると思ってんだ?」
「永斗さん...」
「お誕生日おめでとう。
ご馳走用意してるからね、荷物預かるよ。」
素直にお礼を言って荷物を渡そうとする。
「触んな、俺が預かる。」
そういって私の荷物を強引に受けとると、どこかに持っていった。
「ほんと素直じゃねーな、あいつも。」
「んね。」
弥咲と大和の声が聞こえたのか、大きな声で何か叫んでいた。