【完】あんたなんか知らないっ!!

歩いていこう






いつもより遅い時間に起きた私は、昼食を食べてソファに座る。

目の前には、あの紙袋。


"店長...ってよりは翠の母からって感じかな。"


その言葉を思いだし、緊張しながら紙袋の中身をみる。

入っていたのは、2つの封筒。

色褪せかけた分厚い封筒には、見慣れた字で付箋に〈後にみてね〉と書かれていた。

もう1つの封筒には予想通り〈先にみてね〉と書いてあった。


可愛い四つ葉の封筒を開けると、中身は手紙だった。




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