【完】あんたなんか知らないっ!!







「...園田っ!!」


「おぉ。
ちゃんとドレス着てきたか。」


「なっ、当たり前でしょーが!!」


「お前ドレスとか持ってなさそうだし。」




そ、それは図星だけど...




「あ、今日は俺のこと名前で呼べよ。」


「はいはい、翠くん。」


「適当すぎだろ碧海。」




ははっと笑う姿は小学生みたいなあどけなさがあって、可愛いと思ってしまった。


正直、結婚式に行くのは無理してるんじゃないかなと思ったりもした。
でも、今の笑顔をみたら、もし無理をしていたとしても私は何も聞かずに一緒にいるべきだと思った。




「てか、私たちそんなに仲良くないもんね。」




自分で呟いた言葉は、想像以上に掠れていて、自分の声じゃないみたいだった。



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