【完】あんたなんか知らないっ!!
式場に入るときに、優宇さんを見た。
「うわぁ、きれい...」
思わずそう呟いてしまうほど、優宇さんのドレス姿はキレイだった。
「あいさつ行くから、ついてきて。」
珍しく命令形じゃない園田に驚いたけど、とりあえず私はついていった。
「優宇、理都(Masato)さん。
御結婚おめでとうございます。」
え、相手の人知ってたの??
「翠くん、来てくれてありがとう。」
理都さんと言われたその人は、短髪に少し日焼けしている肌。
どこかで見たことあると感じた。
「もしかして、久米(Kume)選手...!?」
那瑠に見せられた雑誌に載ってた人にそっくりなんだ...
「よくわかったわね!!
理都も有名になってきた証拠じゃない。」
優宇さんは微笑むと、理都さんはすでに涙目になっていた。