【完】あんたなんか知らないっ!!
次の日、学校に行くと、田渕くんが席に来た。
「千崎さん、おはよ。」
「あ、田渕くんおはよ。」
「あのさ、英語の予習やってたらみせてもらえないかな??」
「あ、わかった。
はいどうぞ。」
ノートを渡すと、田渕くんと手が触れた。
「あ、ごめん。
ノート後で返すね。」
田渕くんは気にする様子もなく、自分の席に戻っていった。
「...お前あいつと仲良かったっけ。」
「あー、うん。
昨日少し話したんだよね。」
告白されたことは言わなくていいんだよね...??
弥咲を横目で見ると、視線に気付いたのか、私を見てニヤついている。
「...ふーん。」
園田はそっけない返事をすると、立ち上がって教室から出ていった。
「...なんなのアイツ。」
聞いといてその態度はなんなの。
それから私は1日中園田と話さなかった。