【完】あんたなんか知らないっ!!
「大和、園田起きたよ。」
碧海が大和に話しかける。
そんな見慣れた風景も嫌と感じている俺がいるのに気付いた。
俺がいくら[碧海]と呼んでも、返ってくるのはいつも[園田]だった。
「えー、修学旅行はあくまでも授業の一環です。
あまり羽目を外しすぎないように。
あまりにもひどかった人は、代休の日に授業を行うのでそのつもりで過ごすように。」
なんて学年主任の言葉が聞こえる。
最後の言葉が終わると共に自由時間に入った。
初日は大和の提案で
【沖縄の夏を感じよう】というテーマになった。
中身は海で遊んだり、住民の人に夏の過ごし方を聞いたりするというなんとも適当なものだ。
「じゃあ着替えたらここ集合な!!」
大和が言うと、俺たちはそれぞれ着替えに向かった。